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 「SPRGペンシース」 

 ・SINCE 2003。ステーショナリープログラム・デザイン
 ・ペンシースという呼称を世の中に広めたモデル
 ・2024年、rethink様のサポートを受け品質アップしての「復刻」です

 ・2695「SPRGペンシース ブライドル+ シングル 濃緑」¥8,400. 
 ・2694「SPRGペンシース ブライドル+ シングル 濃茶」¥8,400. 

 ・2697「SPRGペンシース ブライドル+ ダブル 濃緑」¥11,800. 
 ・2696「SPRGペンシース ブライドル+ ダブル 濃茶」¥11,800. 
 ・2738「SPRGペンシース ブライドル+ ダブル 濃茶/エクルー」¥11,800. 

 

 
 「SPRGペンシース ブライドル+ シングル 濃茶」

 

 

■ 「ペンシース」とは

「シース」とは本来、ナイフを収める鞘(さや)を意味する言葉です。
刃物ではなく筆記具を入れるものとして「ペンシース」という言葉が作られました。
フタのある「ペンケース」に対しフタの無いものに付与される呼称になります。

私が最初に出会った「筆記具を収めるシース=ペンシース」は、いまから50年近く前、
三菱鉛筆(株)のシャープペン:「BOXY」に特典として添えられていたもの(画像)でした。
小学生だった当時の私は、シャープペンのペン先を守りつつ、取り出しもしやすい
「ペンシース」の合理性にいたく感激したのでした。

しかし、それ以前も以降にも、「ペンシース」という用語も類似の製品も見かけていません。

 
 「三菱鉛筆(株)のペンシース(1970年代後半・店長所蔵)」

 

あれから四半世紀少々経った2003年。当店は初のオリジナル革小物製品として「SPRGペンシース」を発表します。
「SPRG」とは「ステーショナリープログラム」の意味。私が当時運営していたウェブサイトの名称です。
日本のトップブランドの革小物メーカー様の提案に私からの要望を加えてもらった独自のデザインです。
そのファーストモデルはコードバン素材で作られ、大変高価なものでした。
「SPRGペンシース」は多くの媒体で紹介され、同時に「ペンシース」という呼称も一気に広まりました。

 

■ 製品のあらまし

SPRGペンシースは上質な一枚革を丸みを保って折り、反対側をステッチで固定した構造です。
フタの類いは無く、革の内面圧によって筆記具を保持・固定する仕組みです。
先にゆくほど細くなる形状により様々な長さや太さの筆記具をホールドできます。
先端部は各筆記具のなじみ具合を見て数多くの型紙を作り最適化したカーブになっています。
存在感のあるシェイプを表現しつつ筆記具を引き立てるシンプルさも備えています。

 
 上質なブライドルレザーの一枚革を丸みを保って折り、反対側をステッチで固定

 

大切な筆記具を傷めないよう、使わない時はいつでもここに収納します。
フタが無く、筆記具をすぐに出し入れできるので、デスクでも積極的に収納してください。
これにより、デスクからの万が一の落下時にも大切な筆記具を守ることができます。

 
 「SPRGペンシース ブライドル+ シングル 濃緑」

 

SPRGペンシースは内面の圧力で筆記具を固定する仕組みです。
筆記具取り出しの際は上側のフラップの下部をつぶします。
そうすることで開口部が大きく開き、筆記具を取り出しやすくなります。

 
 フラップの下部をつぶすことで大きく開口し筆記具の出し入れが容易となる

 

■ たび重なる「復刻」

先述のとおりSPRGペンシースのファーストモデル登場は2003年です。
最初の素材はコードバン。その後のオイルドレザー素材を含め三世代分が作られましたが、職人様が逝去。
その職人様と支えてくださったメーカーに敬意を表し、SPRGペンシースは一度「封印」をしました。
ところがその後、SPRGペンシースのシルエットを真似た粗悪な模造品がこの業界の中堅メーカーから出現し
私は大きなショックを受けました。このため「封印」を解き、SPRGペンシース最初の「復刻」を行います。

復刻された第四世代は当店が革問屋さんで大判の一枚革から直接選んだブライドルレザーを採用。
ブライドルレザー独特の白いワックスに覆われた「ダークブラウン」と「ダークグリーン」のラインアップです。
この第四世代は2015年から2022までの七年間販売が行われます。
しかしながら第四世代の製作を指揮してくださった革小物メーカーの社長様がご病気で急逝。
再びSPRGペンシースは信頼文具舗の「店先」から消えてしまいました。

第四世代の材料はあるもののシンプルゆえに製作に気をつかう本製品は作り手が見つからぬまま時間が過ぎてゆきます。
それがなんと、当店がお世話になっているrethink様にSPRGペンシースの製作を引き継いで頂けることとなりました。
rethink様の縫製とコバ(革のエッジ部)の美しさは信頼文具舗のお客様であればご存じのところです。
第四世代のブライドルレザーが高い製作技術を得て、堂々の第五世代として、このたび再度の復刻を果たします。

 
 第五世代になり、シェイプ・ステッチ・エッジの全てがリファイン

 

■ ラインアップ

まず、本体色はこれまでと同様「ダークブラウン(濃茶)」と「ダークグリーン(濃緑)」のふたつです。
ダークブラウンは明度が低くブラックに近いので、周囲の製品とのマッチングが簡単です。
ダークグリーンはブリティッシュグリーンとも言えるもので、お好きなかたにはたまらないカラーでしょう。
いずれもブライドルレーザーということで最初は表面を白いロウ分が覆っています。
革クリームなどは使わず、そのままお使い頂けましたら、いずれ本来のカラーが姿を見せます。

 
 本体色はこれまでと同じ「ダークグリーン(濃緑)」と「ダークブラウン(濃茶)」

 

そしてrethink様からのご提案。2枚の革を貼り合わせた「ダブルサイデッド」つまり無双仕上げモデルの追加です。
当店のお客様であれば、ここは rethink様のお馴染みの仕様でしょう。
ブライドルレザーを薄く鋤き(すき)、そこに同じく薄く鋤いたイタリアンカーフ・レザーを全面圧着。
際立つ質感。過去最も上質な「SPRGペンシース」が完成しました。
オリジナルデザインの「シングル」、ハイグレードモデルの「ダブル」をお選びください。

 
 今回新たに「ダブルサイデッド(無双仕上げ)」が追加

 

さらに2025年の夏。rethink様より最新のプランをいただきました。
「ダブル 濃茶」の裏革に「エクルー」が仲間入りです。
常にクールな印象のsprgペンシースに暖かみのある裏地。表裏のコントラストを楽しめます。
(※明るい「生成色・きなりいろ」のため、万が一のインク汚れを気にしないかたにどうぞ)

 
 「ダブル 濃茶」にエクルーの裏地

 

 
 (左から)「ダブル濃緑」・「ダブル濃茶」・「ダブル濃茶/エクルー」

 

 
 ダブル仕上げシリーズの専用箱はrethink様によるデザイン&製作

 

 

 

■ 商品仕様

・名称 :「SPRGペンシース」
・機能 :筆記具専用シース
・寸法 :170 x 50 x 20mm(最大部・実測)
・素材 :シングルタイプ:ブライドルレザー(牛革)
・素材 :ダブルタイプ:ブライドルレザー(牛革)とカーフスキン(仔牛革)
・本体色:ダークブラウン または ダークグリーン
・生産国:日本
・対象筆記具:胴軸直径で 9mm 〜16mm
       (※目安です。筆記具の形状により変動します)

 

■ 注意事項

・写真に掲載の筆記具は撮影用の小物です。製品には添付されておりません。
・ペンシースを逆さまにすると筆記具が抜け落ちる事がございます。
・ペンシース以外の用途に使用しないでください。
・鋭利な部分があります。お子様の手の届かないところに保管してください。

「SPRGペンシース」は、「ぎんざ五十音」様でもお求めいただけます。

 


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